とりあえずこれをみて!
記念すべき第一弾の記事として、僕の大好きなバンドの1つであるbonobos(ボノボ)について書いていこうと思います。今回はアルバムや曲について詳しく書くというよりは、ライブ映像を紹介してbonobosの良さを伝えていけたらと思います。やっぱライブがすげーんすよ!
音楽の良さを伝えるには僕がぐだぐだ言葉を並べるよりも、見て聴いてもらうのが一番! ってなわけで、早速この動画を見てください!!
なんじゃぁぁこりゃぁぁああ!!! 凄まじすぎる演奏力!
僕がこの曲を初めて聴いたのは音源が発売される前、ライブで新曲としてお披露目されたときでした。本当にわけわからんかった。唖然です。全員いったいどんなリズム感してんねんて思いました。
冒頭~0:40ぐらいまでのサックスの音が印象的なアドリブっぽいところは、前に演奏された曲やMCからの繋ぎのパートになります。こういうのもライブならでは! サックスを演奏されている方はこのライブでサポートミュージシャンを務める小西遼さんです。
キーボードが印象的なフレーズを2回繰り返したところでベースがドゥ~ンドゥドゥドゥ~ン! ここでまずオォッ!となりますね。て思ってたらハイハット(ドラムの中のツクツク鳴ってるやつ)も同時に入ってきてる。このキーボードとハイハットの絡みだけでだいぶ気持ちいいです。そこに歌が入ってくるのですが・・・。ムズっ! どこの拍に入っているのか正直僕にはよくわからん。しかしすでに混乱している頭に追い打ちをかけるように、ベースが本格的に参加してきます。結構メロディアスなベースのフレーズ。これも鬼。リズムを理解しようと注目して聴いていても他のパートによってグルグルにされます。あ~もうっ、理解するのはやめます。わからなくても気持ちいいものは気持ちいいのだ! と開き直るとふと気づく。歌にハモリが入っとる。このフレーズハモるの?驚愕。結構ひっそりとしてますね。演奏はそのかんじのまま歌はサビ?(ハローイノセーンスのとこ)に入ります。ここのリズムもわからん。でもハモってる。そして歌は冒頭のメロディに戻るのですが(1:25~ぐらい)、曲頭でこの瞬間が一番好きなところ! ようやく本格的にギターが入ってくる。このぽこぽこした音で小気味良いリフ(何度も繰り返される短いフレーズ)が好きです。同時にベースも似たかんじのフレーズになるのですがこのうねり!かっこよ過ぎ。永遠に聴いていたいぐらいや。ここまで各パートが複雑なリズムで絡み合っていたのがここで一気に収束してかなりシュッとした印象になります。この瞬間がめちゃくちゃ好きなんです。
4:00~ぐらいからです。まさにスーパーbonobosタイムですね。さっき永遠に聴いていたいと書いたベースをここで堪能できます。サックスのソロがあったり、歌が少し入ったり、ギターとキーボードだけの静かなシーンになったり、リズムが変わったりまた戻ったりと、曲が目まぐるしく展開していくのですが、その間曲を繋ぎとめているのがドラムやベースではなく、ギターだということが最高にかっこいいのです。各パートが入ったりいなくなったりする中で、終始淡々と同じフレーズ(ちょっとは違うかも)を弾き続けます。こういった演奏力どやっ!系の曲ではギターの目立つところを用意しそうなものですけれど、この曲はそれがないのです。しかしドラムもベースもキーボードも、このギターのフレーズと絡むことでかっこよさが際立っている。なんて良くできた曲なんや!!! そうして、エンディングに向かって各パートが力をふんだんに放出していく。高揚感が最高潮になったところでバンッと曲が終わる。演奏の凄まじさに固唾を飲んでいた観客も緊張感が解け歓声をあげる。くぅ~最高以外の何物でもないなこりゃ!!!
メンバー
1曲だけでこんなに文章書くつもりじゃなかった、、、。気を取り直してここでメンバーについて少し書いていこうと思います。bonobosは何度かのメンバーチェンジを経て、現体制は2015年~になってます。
画像左の方から紹介していきます。
梅本浩亘(ドラム)
メンバーからは「うめ」、ファンからは「うめちゃん」って呼ばれていますね。パンパンパンっと軽やかなドラムを叩く方です。軽やかだけど軽くはない。芯があって一音一音の粒がハッキリしています。MCであまりしゃべらない。
小池龍平(ギター)
ピックは使わずに全部指と爪で弾く人(たぶん)。クリーンな音色でセクシーなフレーズを奏でます。ずっとガットギター(クラシックギター)をやっていて、エレキはbonobosで弾き始めたらしい。MCであまりしゃべらない。
蔡忠浩(ボーカル、ギター、作詞、作曲)
美しく気持ちのいい歌声。何度もライブに行っているのに第一声目でいつもハッ!とさせられます。作る曲は難しいのにスッと心と体に入ってくる。詩は奥深く、僕はまだその世界を味わいきれていないのかなとも思う。MCでゆる~くしゃべる。
森本夏子(ベース)
メンバーやファンからは「なっちゃん」と呼ばれています。しかし蔡さんだけ「森本さん」と呼ぶ。ブリンブリンな音で複雑なフレーズを弾くが、しなやかで柔らかくもあります。bonobosの曲は彼女の音がかなり際立つように作られている気がする。MCでときどきしゃべるが蔡さんに冷たくあしらわれたりもする。
田中佑司(キーボード)
音楽理論の造詣がかなり深い方らしく、蔡さんと楽曲やリズムの考察をしている様子がツイッターのやりとりからときどき伺えます。彼が加入したことがアルバム「23区」以降の雰囲気に大きく影響している気がします(気のせいかも)。MCでは特に物販の宣伝でいきいきとしている。
以上、メンバー紹介でした。もっと詳しい情報はこちらまで。https://bonobos.jp/biography
彼らの演奏を生で聴くと、あぁプロの職人が集まってるんやなぁと実感します。MCはゆるゆるで面白いです。にやにやしてしまいます。
このしみわたる歌心よ!
ここまでで結構長い記事になってきましたが、もう1曲紹介させてください。蔡さんの歌声を堪能できる曲です。
し、しみる。 おでんの鍋底大根のようにしみしみや。
Aメロはかなり優しさを感じる歌声で進んでいきます。暑い夜に涼しい風が撫でてくれるかんじですかね。この時点ですでに僕は優しい人に生まれ変わっている感覚があります。しみしみです。そしてBメロへ。「うつーくーしーさー」で少しトーンが落ちたかと思いきや、次の「おれをはーいにしてーくれー」でぐぅーっと昇ってゆく。そのままサビになだれ込み、「みーるーけんはー」を頂点にまた落ち着いていきますね。僕は赤字にした2か所の「はー」がとっても好きなんです。切なさを感じるのかな。Aメロで穏やかな心になっていたところを、ここでぎゅっとさせられますね。サビ終わりの「むーーん」のハモリも良いですよ。そして再びAメロがきます。1番では優しさ穏やかさで聴いていたのに、Bメロサビでぎゅっとさせられていたことによって、違った味わいを感じられます。大切だけど脆いものをそっと抱えているかんじです。しみしみや~。
ラスサビのあと2拍ブレイク(音が消えるとこ)してからアウトロに入っていきます。キーボードのフレーズが涙腺を刺激しますね。歌の「どもあっりっがっと」の2回目からオクターブ上のユニゾン(同じ音で歌うとこ)で重ねてくるのも好きです。そしてここで入るメンバー紹介! そんなぁ、終わりのあいさつみたいじゃないかぁ。まだまだやってくれよー!って叫びたくなります。実際にはただただ立ち尽くしてしみしみしてます。メンバー紹介が終わるとラストに向けて演奏も少しずつ変わっていきます。温かみが増してくるね。ドラムとベースは激しくなっていき、そこにキーボードとギターが泣きのフレーズを入れていく。待ってくれまだいかないでくれー。そんな僕をよそに静かに演奏が終わります。ありがとう。誰かに優しくできるような気がします。また観にきます。こうやって改めて動画で見るとアウトロだけで6分近くあるんですね。矢のごとし。
最後に、おすすめアルバムなど。
ここまでbonobosのライブ映像を2曲紹介してきましたが、いかがでしたか?少しでも彼らの音楽のすばらしさが読んでくれた人に伝わるといいなぁ。
この2曲はどちらも、アルバム「23区」に収録されていますので、興味を持たれた方はぜひ、CDを買ったりサブスクで聴いたりしてみてください。あと、ライブで頻繁に演奏されている曲でもあるので、ライブに行けば聴ける可能性大です!
ちなみに、これからbonobosを聴きたいという方へのおすすめは
の3枚です。つまり、最新に近いやつを聴くのがいいってことっす! ライブでもこの3枚から選曲されることが多いです。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。結構な文字数を書いたけれど、2曲しか紹介できていない・・・。アルバム1枚とかで書いたらどうなるんやろ。
bonobosには紹介したい曲がまだまだあるので、そのうちまたブログを書こうと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
バイバイ!